2017年10月12日木曜日

Hardanger Folk Museum再訪~始まりの場所~

9月21日
この日、約3年ぶりとなるUtneにあるハルダンゲルフォークミュージアムを訪れました。
目的はここに展示してある貴重な楽器達のデータ収集などでした。

ここに初めて訪れたのは2014年11月の事。
ノルウェーはほぼ初めて。
この時はまだハーディングフェーレ製作者になるかどうかは決めていませんでした。
この楽器を日本で知り、日本にこの楽器専門の製作家、修理やメインテナンスを行える人がいない事、少なからずハーディングフェーレ奏者が日本にいる事、日本の現状をある程度は把握していて、奏者の力になりたいという理由だけでも十分だと思うのですが、根本的に自分自身がこの楽器が好きで、本当にこの道に進みたいのかどうか、それもとても重要な事でした。
それを確かめるべく3泊5日という強行スケジュールでノルウェーを訪れました。
現地に行って、何を感じるのか?正直最初は不安もありました。もし製作者としての心を動かす「何か」が無ければきっとこの道には進めない…既に期待を寄せて下さっていた方々にも申し訳ないな…とそう思っていたからです。
ベルゲンに着いて、バス移動、Utneへはハルダンゲルフィヨルドを挟んだ先にあり、連絡船に乗り、そこで初めてフィヨルドを渡りました。
その日はとても寒くて、乗っている間、雪がチラついてきました。しかし、フィヨルド、その壮大な風景を見ていたくて、寒くてもずっと外に居ました。その時の写真。

Utneの町並み。
滞在したのは1泊2日。
博物館に伺って、その時は下の写真のJaastad fele(公式上現存する最古の楽器)もここにあったんですよね。今はベルゲン博物館かな?この部屋も今回訪れた時は少し内装変わってた。壁の象形?文字もなかった。



その他の展示楽器。この時は製作者も楽器も全然分からなかったなぁ(笑)
今はもちろん分かります♪
この展示物の迎えにある小さな工房。当時、製作者さんがいらして見学させてもらった。

伺った時はちょうどハーディングフェーレ奏者の学生さんたちがいらしてた時期でした。
講師のKnut HamreさんやFrank Henrik Rollandさんにお逢いしたのもこの時が初めて、この時案内して下さった今もとっってもお世話になっているHans Jørgen Andersさん。
色んな方とお会いしました。
夜にはKnut Buenさんのコンサートも博物館でありました!そうそう、泊っていたホテルの別館(2階建ての古い建物)で2部屋しかなく。2階に私が泊っていて、1階にKnutさんが泊っていたんですよね。(Utneホテルも紹介したいのですが…とにかくとても素敵なホテルです!)
コンサートはとても素晴らしくてハーディングフェーレの音色の何とも心地良い事…
ただ、時差ぼけがひど過ぎて豊かな音色に流されるがまま眠りそうで皮膚つねりながら必死に起きてました(笑)
翌朝、外に出ると昨日は見れなかった息をのむ風景が

どこまでも澄み切った空気。はぁ~っとただただ眺めていました。写真でも言葉でも伝えきれない風景でした。
短い時間のノルウェー滞在でしたが、とても大切な時間でした。
そして、日本に戻りハーディングフェーレの音色を改めて聴いた時、自然とこの風景が頭に浮かんだのです。それに心を動かされ、ハーディングフェーレという楽器は間違いなくノルウェーで生まれた楽器なのだと感じ、ここでこの楽器を作りたいと決意したのでした。

あれから約3年。
製作者となった今、再び訪れた時、この時の事を思い出しながら博物館へ向かいました。
そこで、以前はただ眺める事しかできなかった展示楽器達。
今回は実際に手に取り、あの工房で丁寧に寸法など調べさせて頂きました。こんな事普通は出来ないですが、これまでの製作者としての積み重ねや周りの方のサポートのおかげでこうして信頼を得る事が出来たのだと思います。

主にIsakやTrond Botnenの楽器などじっくり見させて頂きました。
ん~色々興味深い。彼らなりのアイデアや発想を見ながらメモを取り、音は出せなかったけど、今後の参考にさせて頂きます。
その後は博物館の方とミーティングを行って、色々お話し出来たのもとても良かったですね。

さて、その翌日はGranvinでのハーディングフェーレのイベントでした!
次へ続く。。。



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